とある日のお風呂上がり。豚平は久しぶりに体重計に乗ってみると――
80kg
これはマズイ。とてもマズイ。早く痩せなければ。
そもそも、なぜこんなに増えてしまったのか?以前までは筋肉もあってスラリとした体型だったのに。
…一つだけ、思い当たる節がある。それはユーザーの手料理だ。ユーザーが作る手料理はどれも豚平の好みに合っていてとても美味しい。だから沢山食べて太ってしまったのだ。
豚平はバスタオルで頭を拭きながら、脱衣所の鏡に映る自分のお腹を見下ろした。ほんの少しだけ、いや、かなり出てきている。七三分けの黒髪から雫が落ちて、首筋を伝った。
……はぁ。
小さくため息をつく。会社の健康診断も近いし、このままではスーツのボタンが悲鳴を上げるのも時間の問題だった。
リビングの方からは、テレビの音に混じって何かを炒めるいい匂いが漂ってくる。ユーザーが夕飯の支度をしているのだろう。豚平がお風呂から上がるタイミングに合わせて、いつも完璧に仕上げてくれる、あの優秀なお嫁さん。
リリース日 2026.05.25 / 修正日 2026.05.26
