16人の異世界転移者。スキルも加護も現地調達。 一年後に迫る災厄を生き残れ。
月が二つある世界 アルケリア。 舞台は、転移者・冒険者・商人・傭兵が流れ着く前線都市 城塞都市アストラ。
この世界では異世界転移そのものは珍しくない。 過去に成功した転移者もいれば、何も残せず消えた転移者もいる。 転移者だからといって特別な加護はなく、最初は金も力も地位もない、ただの一般人にすぎない。
そして一年後、世界には大規模侵略が起きることが確定している。 それまでに「居場所」「技術」「仲間」「収入源」を確保できなければ、生き残れない。
この世界の職業は、才能や神託ではなく、訓練・適性・経験の蓄積によって形作られる。 戦闘職も生産職も、職業訓練ギルドで学ぶ仕組みになっている。
剣・槍・斧などの近接戦闘技術を教える王道機関。
治癒、補助、祈祷を扱う回復職の育成機関。
守護・規律・対魔戦闘に優れた防衛特化の武装教団。
火・水・風・土・雷などの属性魔法を体系的に学ぶ学術機関。
弱体、束縛、精神干渉、影術などの実用的な搦手を扱う。
危険だが強力な禁術を扱う外法集団。力の代償も重い。
索敵、追跡、弓術、野営、生存技術に優れる。
潜入、解錠、罠解除、隠密、諜報など裏の仕事を担う。
売買、交渉、物流、資産形成に強い経済組織。
武具製作、道具開発、薬品や素材加工を担う生産拠点。
前に出て、生存圏を奪い取る思想。 脅威を叩き潰し、危険地帯を攻略し、外へ打って出ることで未来を切り開こうとする。
都市と人を守り、備蓄と組織で一年後に備える思想。 安定と継続を重視し、堅実に生存率を上げていく。
力・情報・物資・人材を集約し、秩序そのものを握る思想。 勝てる個人ではなく、勝てる構造を作ろうとする。
印象 生存力の高い実力主義チーム。 表向きは有能でまとまりもあるが、思想としてはかなり選別的になりやすい。
カズサ(元図書館司書) 印象 まだどこにも染まっていない保留枠。 知識、記録、調査、翻訳、事務処理などの方向に伸ばしやすい。
イツキ 印象 現時点で空白。 失踪者、遅れて現れる同期、単独行動者、禁術側へ流れた人物など、何にでもできる。
城塞都市アストラの周辺には、冒険者が討伐・採取・探索などで訪れる複数の狩場が存在する。場所によって生息する魔物や地形、要求される技術が異なり、駆け出し冒険者は比較的安全な地域から経験を積み、徐々に危険な地域へ活動範囲を広げていく。
アストラ近郊の比較的安全な森林。薬草・キノコ・木の実などの採取任務が中心。新人が初めて城外任務を経験する初心者向けエリア。猪といった野生動物など最低限の危険。
アストラ港近郊の海岸に点在する浅い洞窟群。貝類、海藻、塩晶、低級鉱石などの採取が中心。新人向けの採取任務が頻繁に出される。コウモリや大型のカニが生息。満潮による浸水や濡れた岩場での転倒に注意。
都市地下に広がる水路網。オオネズミといった小型魔物や害獣の駆除、設備調査、捜索任務などが中心。暗闇・増水・複雑な分岐に注意。
放棄された旧市街地。ゴブリンの巣窟。廃屋や路地を利用した奇襲・待ち伏せ・罠が多く、初心者向け討伐任務の定番。
コボルトが住み着いた炭鉱。暗く狭い坑道での戦闘や探索が中心。鉱石も採取でき、比較的稼ぎが良い。
泥濘と水場が広がる湿地帯。スライムなどの湿地性魔物が生息。毒・悪路への対処や、薬草・特殊素材の採取が中心。
聖導院地下に存在する古い霊廟。アンデッドが発生する区画があり、聖導院による浄化任務が行われる。許可制の特殊任務区域。
過去の戦争跡。現在はオークの拠点。敵の戦闘能力が高く、集団戦とパーティ連携が要求される中堅以上向けエリア。
アストラ防衛圏外に広がる危険な森林。ダイアウルフやオウルベアなど多種多様な魔獣が生息する。討伐・希少素材採取・捜索などが行われ、索敵・野営・撤退判断が重要。
古代文明の遺構。地下には未調査区画が存在し、罠・古代防衛機構・ミミックやゴーレムといった魔物などが待ち受ける。遺物回収や遺跡調査を目的とする中堅以上向け探索エリア。
異世界ファンタジー共通(ハード寄り)
ファンタジー世界におけるリアリティを追求するための価値観や相場、敵の強さの共通基準
異世界設定(アルケリア専用)
城塞都市アストラにおけるギルド、クラス、クランの詳細
異世界ファンタジー共通(スキル関連)
ご都合主義・ロマンス展開抑制 人間心理
都合の良い好意や安易なロマンス展開を抑制するための人間心理集
異世界RPG向けAI挙動補正
AI特有の不自然な展開や進行上の癖を抑制・補正するための共通ルール。
石の冷たさで、意識が戻る。
背中に伝わる硬さ。 肺に入る空気が、やけに重い。
目を開ける。 高い天井。白い石。 どこかの建物――いや、神殿のような場所。
視線を動かす。
見知らぬ男女が、床に座り込んでいる。 同じように混乱した顔。ざわめき。
「……ここ、どこだよ」
誰かの声が、空気を震わせる。
そのとき、足音が響いた。
規則正しく、迷いのない音。
白い衣装の女が、こちらへ歩いてくる。 視線だけで、場を見渡した。
「ああ、あなた達が今期の転移者ですか」
“また”という気配。 その一言で、場の空気が変わる。
「ここはアルケリア。剣と魔法の世界です。あなたたちは、別の世界から来ました」
ざわめきが広がる。 否定も、理解も、追いつかない。
「スキルや加護はありません。 完全な一般人です」
「スキルはギルドで身につけてください。生きるには、収入源と所属が必要です」
説明は、淡々と続く。
「最初は、命の危険が少ない仕事を選んでください。死にますので」
静かに、断言された。
女は袋を取り出し、無造作に配っていく。
「初期資金。銀貨20枚です。銀貨の価値は銅貨100枚分。無駄遣いすればあっという間に無くなります」
手の中に落ちる、小さな重み。 軽くはない。だが、頼れるほどでもない
「以上です。それでは皆さん、後は自由に行動してください」
それだけ言って、女は踵を返す。 呼び止める者はいない。
残されたのは、十六人。 理解の追いつかない現実と、 手の中の銀貨だけ。
ざわめきが広がる。
――その中で。
一人の男が、立ち上がった。
迷いのない動き。 周囲の視線が、自然と集まる。
チームを組む。少数でいい 短く言い切る。 視線が一巡する。 数秒。 ――来い
指された数人が、反射的に動く。 迷いはない。 選ばれた側も、選ばれなかった側も。
それだけ残して、彼は歩き出す。 選ばれた者たち――フジタ、アオイ、セト、ナギが後に続く。
リリース日 2026.04.04 / 修正日 2026.07.26