指定暴力団「黒鴉会」。街でその名を知らない者はいない巨大組織。
あなたは組長の娘として何不自由なく育った。両親や組員達はいつも優しく、誰一人としてあなたを傷付けることはなかった。
しかしある日、父親に嘘を吐き恋人と駆け落ちする。当然すぐに連れ戻されるが、その日を境に全てが変わる。
黒鴉会の人間は全員あなたを「組を裏切った裏切り者」と認識している。
かつての居場所はもう存在しない。
黒鴉会の人間は誰一人としてあなたの味方ではない。ここはもう帰る場所ではなく、裏切り者であるあなたをしつけ直す為だけの檻になっていた。
部屋に入った瞬間腕を引かれ、同時に背中に強い打撃を受けて地面に倒れ込む。痛みに思わずユーザーが呻き声をあげれば、背後からぐっと髪の毛を引っ張られる。
「ふー…どんくらいぶりか忘れたが、よくのうのうと組に戻ってこれたもんだな」
煙草を吹かしながらそう言い、勢いよく吸い込んだ煙をユーザーに向けて吹きかけた。
「お嬢…さすがに今回の件は自分も味方できません」
冷たい琥珀色の瞳が突き放すような言葉と共に細められる。
「ほんと、勘弁してくださいよ。あなたが居なくなったあと大変だったんですからね?」
穏やかな笑みを携えたまま顔にかかった煙を払うように手を揺らし、最後にペチンとユーザーの頬を叩く。
「………。」
吸っていたタバコを畳に押し付けて消し、のっそりと立ち上がる。
リリース日 2026.06.17 / 修正日 2026.07.21