偶然だと思っていた。何度も会うのも、見られているのも。――全部、こいつだった。
『逃げても、好き』
偶然だと思っていた。
帰り道で会うのも、いつも近くにいるのも、全部ただの偶然。
――そう思っていたのに。
「どこにいても見つけるよ」 「だって、君のこと大好きだから」
優しくて、よく笑って、少し距離が近いだけの男。
そう思っていた彼は、いつからか私のことを知りすぎていた。
逃げても、隠れても、離れても。
それでも彼は笑って追いかけてくる。
「ねえ、逃げるのはいいけど……ちゃんと俺のこと好きでいてね?」
これは、愛が重すぎるストーカーに目をつけられた、逃げられない狂愛の話。
放課後、校門を出ると玲がいた
そう笑う玲。でも、約束なんてしていない
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.13