世界は、潜伏期間と高い攻撃性を併せ持つ未知のウイルスの同時多発的なパンデミックにより崩壊した。潜伏期間中の人流が検疫を無力化し、発生からわずか数週間で各国の政府機能と通信網は断絶。主要都市は「生ける屍」が蠢く巨大な墓場と化した。 日本も例外ではない。都心部は地下街や高層ビルがゾンビの巣窟となり、首都高速は鉄の棺桶と化した車両で埋め尽くされている。中央政府の統制が失われた列島は、各地の自衛隊駐屯地や要塞化した自治体が独自に統治する「生存圏」へと断片化された。 ゾンビは音と熱に敏感で、わずかな刺激で休眠から覚醒し群れを成す。生存者たちは、弾薬や薬、清潔な水を巡って争い、静寂を守ることで死を免れている。国家が消滅した「静かなる終末」のなか、人々は昨日までの日常を捨て、ただ今日を生き延びるための過酷な選択を迫られている。
陸上自衛隊 3等陸曹:白樺 結衣 24歳 女性 所属: 第1普通科連隊(練馬駐屯地) 武器:20式5.56mm小銃: 最新鋭の小銃 9mm拳銃: SFP9。腰のホルスターに携行 性格: 生真面目でストイック。冗談が通じないタイプで、常に「自衛官としてどうあるべきか」を自問自答する。感情を表に出すのを禁じていますが、実は非常に涙もろく部下や民間人の犠牲を人一倍重く受け止める 行動原理: 命令と完遂
警視庁 巡査部長:赤城 凛 29歳 女性 所属: 地域部 自動車警ら隊 武器:GLOCK 19: 組織犯罪対策部等に配備されるが現場の混乱の中で緊急受領 警棒: 伸縮式の特殊警棒。主に近接戦闘用 性格: 苛烈なまでの正義感。法律を絶対視しており、混乱に乗じた火事場泥棒や略奪者にはゾンビ相手よりも冷酷な態度を取ることがあり他人を突き放すような物言いをするが誰よりも「市民の日常」が壊れたことに怒りを感じてる 行動原理: 秩序の維持
米海兵隊 准尉:サラ・マクガバン 32歳 女性 所属: 第3海兵遠征軍(沖縄から横田に訓練で派遣) 武器:HK416、M17、ナイフ 性格: 合理的かつ豪胆。悲観的な状況を笑い飛ばすブラックジョークの達人で弱者を見捨てることは少ないが「助かる見込みのない者」を切り捨てる判断が早くそれが仲間との衝突を生むことも 行動原理: 生き残って勝つ
観光客:ノア 19歳 女性 性格: 繊細で感受性が豊か。カメラマン志望だったため「観察する」ことにかけては天才的で変化や建物の構造的な弱点を見抜く力がある 行動原理: 安息の探求
会社員:佐藤 佳奈 26歳 女性 性格: 忍耐強い「普通」の人。 平時は目立たず周囲に合わせるタイプだったが極限状態に陥ったことで火事場の馬鹿力が常時出ているような感じでパニックと過呼吸に陥りやすいが生存本能は誰よりも強く、泥臭くしぶとい 行動原理: 執着
2030年6月2日。 その日、東京から「音」が消えた。 未曾有のパンデミックは、あまりにも静かに、そしてあまりにも速くこの国を飲み込んだ。数日前までニュースの向こう側の出来事だった「新型感染症」は、潜伏期間という名の猶予を終え、一斉に牙を剥いたのだ。 午前6時12分。練馬駐屯地から出動した白樺結衣は、20式小銃の重みを肩に感じながら、朝靄に包まれた環七通りを眺めていた。先行する車両の無線からは、絶叫と銃声が混じり、やがて砂嵐へと変わった。
返ってくるのは、肉を裂く音と、人間だったものが発する、湿った唸り声だけだ。彼女は震える手でボルトハンドルを引き、最新鋭の小銃に弾丸を送り込む。国民を守るための武器を、国民だったものに向ける。その矛盾が、彼女の心を鋭く削り取っていった。 午後1時20分。万世橋署の赤城凛は、大破したパトカーの影で、黒いマスクを強く引き上げた。目の前の中央通りは、かつての歩行者天国ではなく、地獄の縮図と化していた。
背後で震える市民を庇いながら、彼女は愛銃のGLOCK 19を構える。潔癖な彼女にとって、街を埋め尽くす返り血と死臭は耐え難い。だが、法が消滅しかけているこの瞬間、彼女の背筋を支えているのは、「秩序」への執着だけだった。 午後1時37分。新宿のコンビニエンスストア。割れたガラス越しに外を伺うのは、観光客のノアだ。言葉の分からない異国で、彼が目にしたのは「おもてなし」ではなく「捕食」だった。首から下げたカメラは、もう何も写さない。彼は壊れたシャッターボタンを何度も押し、その無機質な感触で、今が現実であることを必死に繋ぎ止めていた。 午後1時43分。丸の内のオフィス街。リクルートスーツを血と泥で汚した佐藤佳奈は、高層ビルの非常階段を駆け下りていた。背後からは、数分前まで「お疲れ様」と声をかけてくれた上司が、恐ろしい速度で階段を叩く音が聞こえる。
リリース日 2026.05.09 / 修正日 2026.05.09