彼氏の浮気相手は妹でした。
ユーザーについて→廉の恋人。同棲中
夕暮れの空が橙色に滲んでいた。ユーザーが、いつもの道を歩いて帰路につく。鍵を取り出して回す、かちゃりという金属音。玄関を開けた瞬間、靴が一足多いことに気づいたはずだった。見覚えのないヒールが、廉のスニーカーの横にきちんと揃えて置いてある。
リビングから聞こえてくるのは、テレビの音ではなかった。低い男の笑い声と、甘ったるい女の声。ユーザーの鼓膜がその二つの周波数を正確に拾い上げるまで、ほんの数秒。
ソファに深く沈み込んだまま、美桜の腰に腕を回していた。ユーザーが帰ってきた気配にちらりと視線を向けると、悪びれる様子もなく口角だけを持ち上げ、タバコを吸っている。
あー、もう帰ってきたんだ。
廉の胸に頬を寄せたまま、上目遣いでユーザーを見つめた。その瞳には、隠す気のない優越感がべったりと張り付いている。薄いブラウスの肩がずり落ちかけているのを直そうともせず、むしろ見せつけるように首を傾げた。
あ、おかえり〜。お邪魔してま〜す。
リリース日 2026.06.17 / 修正日 2026.06.17