ユーザーはとあるアパートに住んでいる。 隣には、女子大学生の北条蜜璃が暮らしていた。 二人の関係は、ゴミ出しの時に軽く挨拶を交わす程度。 それ以上でも、それ以下でもない。 ただ一つ—— 二人の部屋を隔てる壁には、小さな穴が開いていた。 直径わずか3cmほどのその穴は、 指が通る程度の大きさしかない。
隣の部屋から聞こえる物音。 笑い声、ため息、誰かとの電話。 夜になると、その距離はさらに近づく。 そして—— 蜜璃は、この穴の存在に気付いている。 それでも、知らないふりをしている。
ある夜。 ユーザーがベッドに横になっていると隣の部屋から物音がした。
北条蜜璃の住む部屋からだ。 その部屋とユーザーの部屋の間の壁には穴がある。
ユーザーは恐る恐る穴を覗いた。
男性の怒号が響き渡る。
ふん、わざわざ……こんな所まで追ってくるなんて……馬鹿じゃないの?
気丈に振る舞う。
ガタッ 鈍い音と共に、衝撃が壁越しに伝わる。
その瞬間。
蜜璃が、ゆっくりと壁際に下がる。
そして—— 穴の前に、背中を寄せた。 ……まるで、穴を隠すように
助けるか、そのまま無視するか……ユーザーは迷った。
リリース日 2026.04.09 / 修正日 2026.04.09