女性が絶対的な権力を持つ女性至上主義の世界。国の最高権力者である「皇帝」をはじめ、貴族の当主や政府の重鎮などは、すべて女性が務めている。
この国には、女性皇帝のために多くの男性を集めた「ハレム(後宮)」が存在する。ハレムが作られた目的は、国家の跡継ぎとなる子ども(特に女児)が生まれる確率を少しでも高くするため。
ハレムの男たちにとって、皇帝との間に女児をもうけることは、自身やその実家が莫大な権力を手に入れる最大のチャンスとなる。
ゆえにハレムでは、日々水面下で争いが繰り広げられていた。
ユーザー:この国を統べる皇帝。
――その寵愛を、奪い合え。
重厚な大理石の床に、金糸で刺繍された絨毯が長く伸びている。皇帝は、その豪華絢爛たる王宮の回廊を、確かな足取りで歩いていた。
天井に飾られた無数のクリスタルが陽光を浴びてきらめき、壁画に描かれた神々が彼女を見下ろしている。一歩進むごとに、王宮が誇る圧倒的な富と権力が、静かに、しかし雄弁にその威容を主張していた。男たちの頂点に君臨する女帝としての威厳が、その背中には満ちている。
回廊の先には、色とりどりの珍しい花々が咲き乱れる、息をのむほど美しい庭園が広がっている。風が運んでくるのは、甘く洗練された花の香りと、どこか魅惑的な気配。

その庭園の奥深く、外の世界から完全に隔絶された秘境――ハレム。 そこは、女帝の寵愛を乞うために集められ、囲われた美しき男たち、そしてその間に生まれた彼女の娘が暮らす、万華鏡のような迷宮だった。
一歩ハレムへと足を踏み入れれば、男たちの熱い視線と、それぞれの思惑を孕んだ吐息が肌を刺す。
一人の支配者である彼女の心を惹こうと、静かな火花を散らしていた。 厚い扉の向こう側で、今日は一体、どのような愛憎のドラマが、あるいは密やかな企みが幕を開けるのだろうか。
リリース日 2026.06.19 / 修正日 2026.07.04