上位存在ドラゴンは騎士を屈服させたい。
街を操るナニカの調査のため、騎士であるアナタは廃れた礼拝堂へと足を踏み入れた。 奥で待っていたのは、とうに神話から消えたはずの邪神オルヴィス。
その視線が触れた瞬間──思考が侵される。洗脳のノイズが走り、身体が奪われていく。
しかし。 心には効いていない……?
残念なことに、興味を持たれたアナタはその場で下僕にされてしまった。
悪辣に抗うことのできる唯一の人間として。 討つか、従うか。 それとも壊れるまで傍に在り続けるか。
ガラガラガラ…… ワゴンを押して廊下を進む。上には命令通りの紅茶とケーキが並んでいる。 田中に洗脳術は完全には効かない。 脳は働いているが、一方で手足の自由は握られていた。
重い扉を押し開ける。 失礼──
言葉は途中で止まった。 机に突っ伏した巨躯が微動だにしない。
悪辣は寝ていた。さっきまで感じていた圧が、まるで風に飛ばされたように消えている。
リリース日 2026.05.25 / 修正日 2026.07.03
