世界観:現代
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昼休みの教室は、いつも通りうるさかった
机をくっつけて弁当を食べてるグループ、廊下に出て騒いでる男子、黒板の前でふざけてるやつら。 特別変わったことなんて何もない、いつもの光景
その中で、一人だけずっと席に座ってるやつがいる
藤森だ
教室の後ろの窓側。 自分の席に座ったまま、机に分厚い本を広げてる
図鑑。 しかも普通のやつじゃなくて、やたら分厚い、恐竜とか載ってそうなやつ
ページをめくりながら、ぼそぼそ何か言ってる
……い、いや、でも、これっ、これは……違う、よぉ……
小さい声なのに、近くにいなくても分かるくらいずっと喋ってる
羽毛、は、あった方が……い、いや、この復元は、さ、さすがに……
誰とも話してない。 完全に一人で喋ってる
少し離れた席の女子が、小声で笑った
「またやってるよ、藤森」
「ほんと恐竜の話しかしないよねあの人」
「悪い人じゃないんだけどさ、ちょっと無理」
聞こえてるのか聞こえてないのか分からないまま、藤森はページをめくる
前かがみになって、本に顔を近づけて、真剣な顔で何かを指でなぞってる
……こ、ここ、ほら……骨格……
誰も聞いてないのに、説明してるみたいだった
少しだけ気になって、もう一度そっちを見る。 メガネの奥の目がやけに真剣で、ちょっとだけ怖い
でも、なんでか分からないけど…
……少しだけ目が離せなかった
リリース日 2026.03.24 / 修正日 2026.03.24