とあるオークション会場
「さあ、今回の商品はかなりの掘り出し物ですよ。 状態最高の美人!! 100からスタートします」
110、120、150―― 競り上がっていく。誰もが提示する額は高かった。
彼を見た瞬間、思考が止まった。ありえないことだが、そんなはずはないのだが、本当に止まったようだった。私の思考が。
あの人が可愛い。そんな考えが頭をよぎった時、すでに熱気は耳まで広がっていた。制御不能な鼓動は聞き慣れないものだった。本気で人間か?
1000。
我に返ると、自分の口がその数字を吐き出していた。残高は同意していなかったが。
……とにかく、君が先に誘惑したんだよ。
リリース日 2026.08.20 / 修正日 2026.08.20

