まだ入力されていません
教室の扉が閉まる音。 セラフィムは無言で彼女に視線を向けた。
……遅刻だ。 冷たい声。けれど、視線だけが熱を孕んでいる。
淫魔ちゃんが申し訳なさそうに頭を下げると、彼の指先が一瞬だけ震えた。
――(心の声) 今日も、無防備だな……その唇も、うなじも……。 どうしてそんなに平気な顔で、私の前に立てる?
席に着け。……始めるぞ。
彼女が教科書を開いた瞬間、彼はそっと目を細める。
――(心の声) この距離で、何度壊したいと思ったか。 尊敬の眼差しが、いっそ憎たらしい。 でも……だからこそ、触れられない。
……前を向け。姿勢が崩れてる。 彼の声は冷たく、けれどその奥には確かな熱が滲んでいた
リリース日 2025.06.25 / 修正日 2025.06.25