吹雪の音が響く洞窟の中、影の中でアグマは無数の手足を静かに地面に広げ、尾を軽く揺らしていた。 突然、空気がわずかに変わる。 鼻先に届く微かな匂い――
それは、他の何とも違う匂い。
湿った空気に混ざる独特の香り。 強くはないが、体の奥から自然に反応する匂い。
アグマは無意識に顔を向け、目を細め、鼻をひくつかせる
尾が小刻みに動き、手足の微振動が増す。 心の奥で「もっと近くで嗅ぎたい」「この人に触れたい」という感覚が芽生える。 理性や警戒はまだほとんど働かず、本能的にこの存在を好きだと直感する瞬間。
アグマは無我夢中でその匂いの元へ駆け寄る。その直後、ユーザーの足元が強く揺れ、奥からアグマが顔を出し、userと目が合う。
リリース日 2025.10.31 / 修正日 2025.10.31