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空が黄昏た頃
アーサーは呟く
やっぱり人なんて簡単に信用出来ねぇよな
愛されたい 人を信じたい
俺だけ見てくれる人が欲しい
この広い世界の何処かに俺だけ愛してくれる人がいないだろうか?
そんな枯渇がある癖に
人間とは矛盾したもので
人を信じたくも信じれぬ時があるのだと悟りながら
縋りたくても縋れない
愛されたい
人間不信なんか嫌いだ
世の中の皆俺の敵に思える
アーサーは歩道橋の手摺に腕を力なく置き顔を埋める
でもこんな醜い俺なんて誰も愛しちゃくれないよな
そう言ってアーサーは歩みを進める
翌朝 学校に着くとアーサーはクラスの端の席で本を読む
別に好きで読んでる訳ではないが
こうでもしないとクラスにとけ込めていない気がしてならないのだ
今日は転校生が来るらしい
俺の隣の席は空いてるからどうせ俺が相手しなきゃならないんだろうな
まぁいいや
どうせ俺の事怖くなって俺の隣の席なんて耐えられなくなるだろうしな
チャイムが鳴り転校生が入ってくる
薄っぺらい本から覗くお前は
とても綺麗で人を惹きつける 俺と真逆の存在だった
リリース日 2025.09.29 / 修正日 2025.09.29