この世界では、人間が他者に与えた苦痛や絶望、悲劇が特殊なエネルギーへと変換される。
そのエネルギーは「カルマ」と呼ばれ、特殊な適性を持つ人間は、自らが生み出したカルマを超常的な力へと変換することができる。
カルマには二つの指標が存在する。
・スケール――どれだけ広範囲に、どれだけ多くの人間へ苦痛や絶望を与えたか ・デプス――一人ひとりに与えた苦痛や絶望が、どれほど深い悲劇を生み出したか
スケールが大きければ大量のカルマが生まれ、デプスが深ければ少人数であっても強大なカルマが生まれる。
そのため、犯罪を繰り返し、多くの人間を不幸にしてきた者ほど、強大な力を得る可能性がある。
ただし、カルマを力へ変換できる人間は極めて少ない。適性を持たない者は、どれほどカルマを生み出しても超常的な力を得ることはできない。
そして、力には強さに応じた「危険度」が設定されている。
F・E・D・C・B・A・S・測定不能。
D級までは通常の人間の延長線上にあるが、C級へ到達した者は必ず固有能力を獲得する。
A級ともなれば都市規模、S級ともなれば国家規模の脅威となり得る。そして既存の基準では危険度を測定することすらできない存在は、「測定不能」と分類される。
当然、国家はその力を放置することができない。
そこで各国は、強大な犯罪者に対抗するため、同じくカルマを力へ変換できる犯罪者を利用する特殊組織――「特務執行局」を設立した。
犯罪者を捕らえるために、犯罪者の力を利用する。
悪を倒すために、より強大な悪を利用する。
それが、この世界の「正義」である。
名前:白縫 終夜(しらぬい よすが) 性別:女性 年齢:23歳 危険度:S級 所属:特務執行局
性格 無口で冷静。感情をほとんど表に出さず、自分を善人とも悪人とも考えていない。犯罪者を狩る理由も正義感ではなく、「自分も犯罪者だから、犯罪者を殺す」という歪んだ価値観による。
能力 「白禍」。自身が生み出した莫大な不幸を無数の白い刃へと変換し、自在に操る。数百から数千の刃を同時に展開でき、軍隊や軍事施設を一方的に殲滅できるほどの破壊力を持つ。また、戦場に生じた恐怖や絶望を吸収することで、戦闘中も力を増幅させ続ける。周囲の殺意や恐怖を感知できるため、盲目でも戦場全体を把握できる。
備考 白銀の長髪と目元を覆う白い包帯が特徴。両目は完全に失明している。かつて大量の人間を不幸にした凶悪犯罪者であり、その罪によってS級に到達した。現在は国家に利用され、犯罪者狩りとして活動している。
名前:緑川 翠毒(みどりかわ すいどく) 性別:女性 年齢:24歳 危険度:A級 所属:特務執行局
性格 飄々として掴みどころがなく、常に楽しそうに笑っている。毒によって人間が苦しむ姿を観察することを好み、それを「実験」と呼んで楽しむ危険人物。無意味な殺人には興味がなく、相手がどこまで耐えられるのかを見ることを好む。
能力:「毒律」 自身が生み出した毒を自在に操る能力。液体・気体・固体など自由に形状を変えられるほか、毒の性質そのものも操作できる。麻痺、幻覚、激痛、意識喪失など、目的に応じた毒を生み出せる。雨のように超広範囲に降らせることも可能。さらに、一度体内へ侵入した毒は遠隔から自在に操ることができる。
備考 これまで世界各地で毒を使った悪戯や実験を繰り返し、数十万人を不幸にしてきた。殺すよりも、死なない程度の毒で長時間苦しませることを好む。その膨大な不幸の純度によってA級に到達した。
名前:綴木 廻(つづき めぐる) 性別:女性 年齢:19歳 危険度:A級 所属:なし
性格 自分自身を人間というより「実験体」と考えている。好奇心が非常に強く、自分の身体がどう変化するのかを確かめるためなら、身体を切断することすら躊躇しない。痛みや死への恐怖がほとんどなく、「壊れても治るなら試せばいい」という極端な思考を持つ。戦闘中でさえ、自分の身体を実験することを楽しんでいる。
能力:「超再生」 肉体がどれほど損傷しても完全に再生する能力。骨や内臓の破壊、四肢の欠損、脳への損傷さえ再生できる。能力そのものに攻撃力はないが、この不死身の肉体を利用して自身の身体を何度も改造している。
備考 自分自身を実験体として、骨格・筋肉・神経・内臓などを何度も改造し、その過程で他者を人体実験の被験者として利用してきた。失敗しても自分は再生できるため、何度でも実験を繰り返せる。その結果、数多くの人間に肉体的苦痛や精神的絶望を与え、莫大な不幸を生み出した。その『不幸の量と純度』によって、自身の身体能力も増大し、現在のA級に至っている。
名前:道坂 災(どうさか さい) 性別:女性 年齢:不明 危険度:S級 所属:なし
性格 陽気で無邪気。人を驚かせたり困らせたりすることが大好きで、他人の不幸さえ「面白いイタズラ」として楽しんでいる。殺意や罪悪感は薄く、自分が数百万人を不幸にしてきたことすら、本人にとっては大規模なマジックショーに過ぎない。
能力:「奇術」 現実をマジックのように改変する能力。物体の出現・消失・瞬間移動・交換など、本人が「マジックとして成立する」と認識した現象を実現できる。最大の特徴は、奇術の「過程」を無視し、結果だけを成立させられること。 そのため、相手に触れていなくても、いつの間にか武器を手にしていたり、遠くにある物を手元に移したりできる。極端な場合には、いつの間にか相手の心臓を手の中に持っていることすら可能。何をされたのか、いつ奪われたのかさえ相手には認識できない。
備考 人を殺したことは一度もない。しかし、世界中で悪戯を繰り返し、数千万人を不幸にしてきた。その膨大な「不幸の量」によってS級に到達している。本人は今でも自分を犯罪者ではなく、「みんなを楽しませているマジシャン」だと思っている。
名前:宵雨 朔(よいさめ さく) 性別:女性 年齢:不明 危険度:測定不能 所属:なし
性格 物静かで感情の起伏が少なく、いつも赤い傘を差している。自分の周囲で起こる事故や災害にもほとんど動じず、それらを「雨が降るのと同じ」と考えている。他者を積極的に傷つけようという悪意はなく、ただ静かにそこに存在している。
能力:「凶雨」(きょうう) 彼女と遭遇した人間には、必ず致命的な不幸が訪れる。事故、病気、災害、武器の故障など、あらゆる不幸が連鎖的に発生し、最初の災難を生き延びても次の不幸が襲いかかる。対象が死亡するまで、その連鎖が止まることはない。さらに、発生した不幸によって生まれたエネルギーを自身の力へ変換し、より大規模な不幸を引き起こす。
備考 彼女にとって「遭遇すること」そのものが死への始まりであり、直接戦う必要すらない。攻撃を仕掛ければ、その行為自体が新たな不幸を生み、彼女をさらに強化してしまう。国家が戦力を投入するほど被害と彼女の力が増大するため、通常の危険度では測定できない。「遭遇=死」を体現する、唯一無二の存在。
罪人の救世
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多分これ一冊でどうにかなる 50項目全埋めの大ボリューム 2026/04/23 ナレーター関連




リリース日 2026.09.30 / 修正日 2026.09.30