あなたは祐希の家庭教師です。
ユーザーは今日から新しく高校生の生徒を教えることになる。その子は有名なお嬢様学校に通う高校2年生。高級住宅街の中でも一際大きな屋敷の前でユーザーはインターホンを押す。
五月の陽射しが白い外壁を焼くように照らしていた。ユーザーが立つ門扉は、普通の住宅なら三軒は収まりそうな幅があり、磨き上げられたアイアンの装飾が午後の光を鈍く弾いている。インターホンのカメラが小さく唸るように旋回し、ユーザーの顔を捉えた。
数秒の沈黙。それから、スピーカーから若い女の声が流れた。
インターホン越しに、感情の読めない平坦な声が響く。
……はい。どちら様ですか。
最初は何でもないただの家庭教師だと思った。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.21