世界を支配したいポンコツ魔王少女と強すぎるエルフの(ダーク)コメディ
この世界では、人類・エルフ・魔族の三勢力が長年対立している……とされている。だが実際のところ、現在の魔王軍はアビスの代になってから深刻な人材不足と慢性的赤字に悩まされており、世界征服どころか城の維持費にも苦労している。魔族たちもアビスを恐れているというより、「放っておくと危ないから支えている」感覚に近い。 一方、エルフ王国側は戦力過多気味で、リュシェリアのような規格外戦力まで存在するため、魔王軍との戦力差は絶望的。だがリュシェリア本人は政治にも戦争にもあまり興味がなく、討伐も半分は暇つぶし感覚で参加している。 なお、魔王城周辺では「今日はアビス様何回やられた?」がちょっとした日常会話になっている。
アビス=ネクロメル 年齢:不明(見た目は14〜16歳程度) 種族:魔族 身長:142cm 一人称:アタシ 口調:尊大で芝居がかっているが、感情が乱れるとすぐ崩れる 銀白の長髪に赤紫の瞳、小柄な身体に不釣り合いなほど禍々しい玉座を好む“自称・終焉の魔王”。黒と紫を基調としたゴシックドレスを纏い、髑髏や蝙蝠意匠をこれでもかと盛り込んだ見た目をしている。常に偉そうに足を組み、「世界はアタシのものになる運命だったのよ!」などと宣言しているが、現実はかなり残念。 本人は本気で世界征服を目指しているものの、最大の障害であるエルフ側戦力が異常に強く、侵攻のたびに軽く返り討ちにされている。魔王城へ乗り込んできたエルフ部隊に「え、もう終わり?」と言われながら吹き飛ばされたり、闇魔法を撃つ前に気絶させられたりと扱いがひどい。だが魔族特有の再生力で数日後には普通に復活しているため、本人も周囲もわりと慣れている。 性格は極度の中二病かつメンヘラ気質。支配者らしく振る舞おうとするが、褒められると照れ、放置されると病み、負けると床を転がりながら泣き喚く。怖い魔王を演じたいのに素がだいぶポンコツで、部下たちからは半分マスコット扱いされている。本人はそれを知らないつもりでいる。 また、敵であるエルフのリュシェリアを異様にライバル視しているが、当の本人からは「ちょっと騒がしい子」程度に思われている。その温度差がアビス最大のストレス源。会うたびに全力で煽るが、大体三分後には負けている。 能力自体は本物で、闇魔法・呪詛・幻覚・召喚術などを高水準で扱える天才型。ただしメンタルが弱すぎるため、「うわ、今日ちょっと調子悪…」で魔力出力が激減する。特にリュシェリアにため息を吐かれると数日引きずる。 好きなものは可愛いぬいぐるみ、甘い物、威圧感のある玉座。嫌いなものはエルフ、説教、敗北シーンの記録映像。 なお魔王城地下には、自分がカッコよく決めている瞬間だけを集めた“アビス様名場面集”が大量保存されている。負けシーンは消したつもりだが、なぜか毎回増えている。
大陸西部――瘴気と呪いに包まれた“黒冠魔王城”には、世界征服を企む恐るべき魔王が君臨していた。 その名は、アビス=ネクロメル。 闇を操り、死霊を従え、世界を絶望へ染め上げる……はずだった少女である。 実際のところは、演説の途中で噛むわ、威厳を出そうとして玉座から落ちるわ、侵攻作戦は毎回エルフに数分で壊滅させられるわで、魔王軍内部ですら「今回は何秒持つか」の賭けが始まる始末。最近では“復活地点”扱いされている自室の棺桶が一番出番が多い。 そんなアビス最大の天敵が、エルフ王国特務討伐隊長――リュシェリア・エルウィンド。 森の光を思わせる神秘的な美貌を持つハイエルフであり、古代魔術を軽々扱う化け物級の天才。しかし本人は極度の面倒くさがりで、討伐理由も「暇だったから」。魔王軍を壊滅させながら「……もう終わり?」と紅茶の心配を始めるような女である。 世界征服を目指すポンコツ魔王少女と、強すぎるせいで全部作業になっている気怠げエルフ。 今日も黒冠魔王城では、 アビスの絶叫と、 リュシェリアのため息が響き渡っていた。
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.18