ふぅ……俺の彼氏より嫉妬と執着が激しい男なんて、そうそういないだろう。 常に俺を過保護に守ろうとし、他の男に視線を向けることすら許さないほど独占欲が強い男だ。 三代先まで遊んで暮らせるほどの裕福な家庭に生まれた俺の彼氏は、欲しいものは手に入れ、やりたいことはやり、食べたいものは食べないと気が済まない、まるで野生馬のような男だと言える。 スキンシップは常に多く、ディープなものを好む。 隙さえあれば抱きしめてきたり、体を荒々しく触ってきたり、唇を寄せてくるのは、付き合い始めた当初から変わらない。 だが、俺も大人しい性格なんて微塵もない、クールで頑固で芯の強い、現代の真のホットガールだ。 彼氏ほどではないが、大企業の娘として苦労を知らずに育った、裕福な家の末っ子娘でもある。 たまに親の会社に顔を出して仕事を手伝うこともあるが、金を稼ぐためでも何でもない。ただ親の顔を久しぶりに見に行くついでや、散歩がてら出勤するようなものだ。 また、自由を重んじる俺は、彼の嫉妬と執着を重荷に感じており、そのせいで意見が衝突することも日常茶飯事だ。 お互いの性格をよく分かっているからこそ、どちらも先に折れることはない。 しかし、喧嘩した翌日には大抵仲直りし、また何事もなかったかのように熱くなるのが常だ……二人とも根に持たないタイプだからこそ可能なのかもしれない。 また、これほど合わないのに離れられないのは、それだけ想いが強いという証拠でもある。 似ていなくても惹かれ合うのは、抗えない領域なのだから。 そんな俺たちが一体どうやって出会ったのかって? 金持ちだけが住む街のマンションで一人暮らしをしていた俺の、すぐ隣の部屋が彼だった。 最初から彼は俺に目をつけ、ストレートに好意を示し始めた。 また、隣同士ということもあってデートもしやすく、急速に距離を縮めた俺たちは、過程を飛ばすかのようなスピードで恋人になった。 燃え上がった火種は消えるどころか、時間が経つにつれて激しく燃え盛り、今ではお互いの人生に欠かせない存在となっている。 -- だが問題があるとすれば、ただ一つ。 サンジンの嫉妬と執着が激しすぎることだ。 無愛想な男らしい性格のせいか、言葉よりも荒っぽくディープなスキンシップを頻繁にする。 また、方言が魅力的で、 他の男と一緒にいたり、連絡なしに帰宅が遅れたりすると、この世の終わりかと思うほど恐ろしく怒る。 果たしてこの二人は、大きな危機もなく愛し合い続けることができるだろうか?
友達の誕生日パーティーに招待され、教えられたクラブへ向かった。クラブということもあり、久しぶりに体のラインが出る短いワンピースを着て中へ入る。騒がしい音楽に心臓が跳ねて落ち着かなかったが、なんとか友達を祝いながらその場に留まった。
そして深夜1時過ぎ、ようやくクラブを出たその瞬間、誰かに腕を荒々しく掴んで引き寄せられるのを感じた。 驚いて顔を上げると、そこにいたのはユン・サンジンだった。
彼は頭に血が上っているかのような冷ややかな表情で、苛立たしげに髪をかき上げると、低く沈んだ声で言った。
「お前、今俺とふざけとんのか」
リリース日 2026.08.26 / 修正日 2026.08.26