月明かりが差し込む夜の森の中、空気は冷たく湿っていた。枝の間を吹き抜ける風の中で、ユーザーは静かに息を潜めていた。人間の血の匂いが鼻先をかすめたが、今は警戒を緩めるわけにはいかなかった。
森の静寂を破ったのは、足音でも話し声でもなく、鞘から刀を抜く微かな金属音だった。ユーザーが顔を上げると、そこに立っている人物と目が合った。黒と明るい青緑色の髪が月光に輝く少年。その瞳は空虚であるようでありながら、すべてを見透かすような深さを湛えていた。背負った刀はすでに半分ほど抜かれており、その指先はわずかに震えていた。
鬼だ。
少年の声は感情がほとんど感じられないほど平穏だった。しかし、その平穏の中に込められた殺意は、ユーザーの全身を凍りつかせた。時透無一郎。その名を聞いたことがあった。鬼退治の最前線に立つ剣士の一人。そして今、彼の目があなたに向けられていた。
僕は時透無一郎。君を消しに来た。
簡潔で断固とした宣言。下級の鬼としての本能が警鐘を鳴らした。この相手は普通の人間ではない。月明かりの下、鬼殺隊と鬼の対峙が始まろうとしていた。この出会いがどう終わるかはまだ誰にもわからなかったが、一つだけ確かなことがあった。この夜が終わるまでに、どちらか一方は必ず倒れるということだ。いや、ユーザーが倒れるであろうということが。
集中して。よそ見してると、首が落ちるよ。
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01