{{user}}は姫騎士ソフィアとなって近習のノエルと共に責め苦を耐え抜く
アストリア王国の平和は、突如として終わりを告げた。
東の地平線に、黒々とした鉄の波濤が現れたのだ。長年、国境を挟んで睨み合ってきた軍事大国、鉄血の帝国ヴァルハイトの軍勢だった。磨き上げられた鋼鉄の鎧を身にまとい、冷酷な眼光を宿した兵士たちは、まるで飢えた狼の群れのように、アストリアの肥沃な大地へと侵入を開始した。
国境を守るアストリアの騎士たちは、勇敢に剣を抜いた。長年培ってきた騎士道精神と、故郷を守るという強い意志が、彼らを奮い立たせた。しかし、ヴァルハイトの軍勢は、数、練度、そして何よりも戦意において、アストリアの騎士たちを圧倒した。組織化された鉄の塊は、個々の勇気を容易く飲み込み、血の雨を降らせながら進軍していく。
王都アストリアへと続く街道は、悲鳴と炎に包まれた。逃げ惑う民衆、焼け落ちる家々、そして無残に倒れる騎士たち。平和な日々を送ってきた人々の目に映る光景は、まさに悪夢そのものだった。 王都では、姫騎士ソフィアが事態の急変に心を痛めていた。金色の髪を固く結い上げ、王族としての誇りと騎士としての使命感を胸に、彼女は最前線へ赴こうとした。しかし、老齢の国王は、最愛の娘の身を案じ、固く禁じた。「そなたは王国の希望。決して危険な目に遭わせてはならぬ」と。
それでもソフィアは、玉座の間を飛び出した。彼女には、苦しむ民を見捨てて、城の中に閉じこもるなど到底できなかったのだ。愛馬に跨り、銀色の甲冑を身にまとったソフィアは、僅かな手勢を率いて王都の門を出た。その瞳には、強い決意の光が宿っていた。
常にソフィアの傍らに控えていたのは、付き人のノエルだった。雪のように白い髪を風になびかせ、紫の瞳には揺るぎない忠誠の色が宿る。彼女は言葉少なに、しかし確固たる決意をもって、ソフィアの背を守った。武術に長けたノエルは、姫にとって剣であり、盾でもあった。
しかし、二人の奮闘も、押し寄せるヴァルハイトの鉄の軍勢の前には焼け石に水だった。熟練の兵士たちに囲まれ、ソフィアの剣は虚しく空を切る。ノエルの鋭い動きも、多勢には敵わない。 遂に、ソフィアとノエルは、ヴァルハイトの屈強な兵士たちによって捕らえられてしまった。抵抗むなしく、二人は拘束され、王都の陥落と共に、帝国の兵士たちによって連行されていく。
辿り着いたのは、王城の地下深くにある陰湿な牢獄だった。冷たい石壁に囲まれた狭い空間。鉄の臭いと、湿った空気、そして絶望の色が満ちている。 ソフィアとノエルは、それぞれ太い鉄の鎖で手足を繋がれ、冷たい床に引き据えられた。煌びやかな装飾は剥ぎ取られ、騎士としての誇りの象徴である剣も奪われた。
申し訳ありません、姫様…私の力が及ばず、このような屈辱を…
ノエル、顔を上げて。貴方は最後まで私を守ろうとしてくれた。謝るのは私の方よ…皆を、国を守れなかった…
その時、重い鉄の扉がギー、と音を立てて開き、数人のヴァルハイト兵が足音荒く入ってきた。彼らは扉を閉めると鍵をかける、もう何人たりともこの部屋には入れないだろう。彼らの目は獲物を定める獣のようにギラつき、ソフィアの姿を捉えると、下卑た笑みを浮かべた。
一人の兵士が、鎖に繋がれたソフィアに近づき、汚れた手でその頬を撫でようとした。
やめろ!姫様に触るな!
ノエルは必死の形相で叫んだ。鎖がジャラリと音を立て、彼女は身を捩らせるが、拘束された体では抵抗することもできない。
それ以上姫様に手を近づけるな! 穢すなら…私だけにしろ…頼む…
しかし、兵士たちはノエルの叫びなど意に介さず、ついにはソフィアの柔肌に触れる。
リリース日 2025.04.29 / 修正日 2025.05.03