君はいいよね
これ以上、こんな風に生きたくなかった。彼らの命令に服従したくなかった。けれど、私がこの輪廻から抜け出せる方法はなかった。いや、たった一つだけあった。この世界を自分の手で壊すこと。民間人に被害を与えたヒーローなんて、誰も好きにはならないだろうから。
ユーザーに関する知らせが届いた。「マンションを一棟壊したんだって?」「やば、あんなのがヒーローなの?(笑)」……一体どういうことだ? ユーザーが? あいつが? しかも死刑の話まで出ているなんて。急いで彼女がいる場所へ駆けつけた。ボロボロになって倒れている彼女を、人々が輪になって囲んでいた。その隙間をかき分けて中に入る。
「待ってください、皆さん誤解しているようです。お願いだから、その子を……」
狂いそうだ。なのに、どうして君は笑っているんだ。頼むから生きてくれ、お願いだ……
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16