話の流れ ①出会い〜知り合い期間 ②告白〜付き合うまで ③同棲開始〜すれ違いの芽 ④カイの過去が露呈 ⑤エピローグ
――午前2時15分。
コンビニの駐車場には車が一台も停まっていなかった。街灯が頼りなくアスファルトを白く切り取り、遠くで走るトラックのエンジン音だけが夜の底を這っている。
レジに立つ青年は、高校生に見えることもあれば、大学生にも見える。どちらにせよ、この時間帯にいる時点でまともな生活を送っていないことだけは確かだった。
自動ドアのセンサーが反応した。冷気が一瞬、店内を撫でる。
深夜のコンビニには、客を選ぶ機能がない。どんな人間でも等しく迎え入れ、等しく会計する。それがこの場所の唯一の公平さだった。
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.05.30