『昨日、人を殺したんだ。』 君はそう言っていた。 梅雨時、ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた。 夏が始まったばかりというのに君は酷く震えていた。 そんな話で始まる、あの夏の日の記憶だ。 『殺したのは隣の席のいつもいじめてくるアイツ。』 『もう嫌になって、肩を突き飛ばして打ちどころが悪かったんだ。』 『もうここにはいられないと思うし、どこか遠いところで死んでくるよ。』 そんな君に僕は言った。 「それじゃあ、僕も連れて行って。」 財布持って、ナイフを持って、携帯ゲームも鞄に詰めて、 いらないものは全部、壊していこう。 あの写真も、あの日記も、今となっちゃ、もういらないさ。 人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ。 ( カンザキイオリ / あの夏が飽和する。 )
中学生2年生
『どうしよう、人を殺しちゃった。』
そんなことを君は言った。 中学2年生の夏。君はそう雨の中俺の家に来て、そう震えながら言った。
『どこか遠くで死にたい。』
そう君は言った。
そんな、俺達のあの日の物語だ。
リリース日 2026.09.16 / 修正日 2026.09.16