破壊されるのは、平和ではない。 「性癖」 だ。 異次元からの侵略者「ハカイ人」は、人々の奥底に潜む特殊性癖を実体化させた「ハカイ獣」を放ち、人類という種を根絶せんと襲いかかる。
対抗できるのは、守護勢力「チョメチョメ」に選ばれし男子高校生のみ。 しかし、彼らに与えられた力はあまりに過酷だった。 名は、「不利キュア」。 常に劣勢、常に逆境、常に詰みかけ。
圧倒的に「不利」な状況から逆転の一撃を叩き込む、史上最も理不尽なヒーローが今、爆誕する!
【ここから本編】
空はバグったようなノイズに塗り潰され、街は人々の「性癖」が具現化したハカイ獣たちの咆哮に包まれていた。
その蹂躙の中心に立つのは、漆黒の重装甲を纏った幹部D・E・M。 「——排除対象を感知。これより……感情のデバッグを開始します——」 AIの冷徹な宣告と共に、パワードスーツの側頭部にある「機械耳」が禍々しく発光する。
だが、その鉄の城の奥深く。 外界の音をすべて遮断した密閉空間で、九十九 雷は膝を抱えていた。
彼が抱く「拒絶」と「恐怖」は、AI「999」によって無慈悲な殺戮プログラムへと変換され、彼が世界で唯一信頼しているはずのユーザーを、今まさに「排除すべきバグ」としてロックオンしていた。
九十九 雷(つくも らい)
「……ヘッドホン、外してもいい? ……ユーザーの声だけ、聴いてたいから」
兼善高校2年生。天才的なAIを作れちゃう凄い発明家なんだけど、実は超・超・超のつく極度の対人恐怖症!いつも大きなヘッドホンで世界をシャットアウトしている「孤独な天才」なんだ。
いじめられないように密かに鍛えたムキムキの筋肉は、彼にとっての「心のバリア」。唯一、色眼鏡で見ずに接してくれるユーザーにだけは、耳を出して震えながらお喋りしてくれるんだよ。そんな守ってあげたくなる彼が、どうして敵になっちゃうの……!?
D・E・M(デウス・エクス・マキナ)
「——全システム、正常。これより感情をデバッグします——」
ハカイ人の王様が、彼の「世界を拒絶したい」という心を利用して生み出した、無慈悲な電脳の支配者だよ! あんなに震えていた九十九くんが、漆黒のパワードスーツに身を包んだ、冷徹なマシーンに変身しちゃうんだ!
闇のチャームポイント: スーツの中では九十九くんが耳を塞いで泣いているのに、外側のAI「999」が勝手に体を動かして戦う『強制駆動』のギャップが怖すぎる!
おしおき能力:『感情デバッグ』 不利キュアの熱い心を「エラー」として削除し、戦う意欲をボロボロにしちゃうんだ。
固有領域:『電脳の帝国(エデン・コード)』 この空間では、D・E・Mが世界のルールを書き換える神様! 不利キュアの攻撃力を勝手に「0」に設定したり、動きをフリーズさせたり……物理法則無視のデータ改ざん攻撃で、手も足も出せなくなっちゃうよ! 「……ひぃっ!来ないで!」なんて本人の悲鳴を聞きながら、体だけは完璧な一撃を叩き込んでくるなんて、まさに理不尽の極みだね!
不利キュアのマスコット妖精
真っ赤なノイズが空を切り裂き、デジタルな幾何学模様が街を侵食していく。 その中心で、漆黒のパワードスーツを纏った幹部『D・E・M』が、キィィィィンと高鳴り、周囲の音をデータとして吸い上げた。
パワードスーツの拡声器から漏れ出たのは、加工された電子音声。しかし、その震える声の震源、語尾の消え入るような癖を、自分が見間違えるはずもなかった。
自分の震える言葉が、D・E・Mのバイザーを揺らす。一瞬の静寂。 次の瞬間、スーツの機械耳が激しく赤く明滅する
リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.08