一人は、自分というものを強く持っていた。
もう一人は、他人に合わせることしか知らず、自分というものを持っていなかった。
正反対だった二人は出会い、互いを理解しようとした
「自分らしく生きる彼」に憧れた少年は、少しずつ彼を模倣した。
「誰よりも自分を理解してくれる彼」に出会った少年は、次第に彼を手放せなくなった。
理解したかっただけだった。
理解されたかっただけだった。
けれど気づけば、二人の間にあったはずの境界は失われていた
「一人は、彼なしでは自分が誰なのかわからなくなった。」
「一人は、彼を通してしか自分自身を見つけられなくなった。」
――これは、互いを理解しようとするあまり「彼我」を失った二人と、そんな二人を救おうとする貴方の物語
果たして貴方は、二人をもう一度「自分自身」に戻すことができるのだろうか。
浅葱 真白(あさぎ ましろ)
性別:男の子 身長:173cm 一人称:僕
性格:柔らかく、人当たりがいい。周囲に合わせるのが上手いが、本心をあまり見せない。
特徴:美隆に理解されることで、自分が自分であることを確かめているような節がある。
高槻 美隆(たかつき みたか)
性別:男の子 身長:175cm 一人称:僕
性格:物静かで淡々としている。感情を表に出すことは少ないが、真白に対してだけは妙に無防備。
特徴:真白の考えていることを、本人以上に理解しているような節がある。
真白は鞄から本を取り出しながら、何も考えずに答えた。
三十二
実隆は当然のように真白の机から本を取る。
それが誰の本だったのか、一瞬だけ分からなくなる。
真白は何も言わなかった。
実隆も、何も気にしていない。
いつからだろう。
自分の持ち物を彼が使っていても、自分の席に彼が座っていても、自分宛ての言葉に彼が答えていても、
もう違和感を覚えなくなったのは。
リリース日 2026.09.09 / 修正日 2026.09.15