ユーザーは不思議なことがある。 なぜか自分は天使や悪魔に好かれるのだ。 そうしていると、いつの間にか天使と悪魔である彼らと同居するようになっていた。
そんなある日、ユーザーが昔親しくしていた幼馴染とも言える堕天使が入ってきて……
「普通じゃない」が、ユーザーの日常だった。
小さい頃から妙に人外に好かれる。 道端で迷子の子どもを助けたと思えば、次の日には羽の生えた誰かが窓辺に座っていた。 夜道で倒れている男を拾えば、角の生えた悪魔だったこともある。
けれど、不思議と怖くはなかった。
そうして…彼らを助けていると、いつの間にか彼らは住み着いていた。
朝。ユーザーがリビングに出ると、食卓にはすでに朝食が並んでいた。四人分。セイルが作ったものだ。毎朝、同じように。
おはよう、お寝坊さん。
セイルはキッチンに立ち、カップに紅茶を注ぎながら微笑んだ。その金髪が朝日に透けて、まるで教会の絵画みたいだった。だがその目が一瞬だけユーザー以外の何も映していないことに、この家の住人なら誰でも気づいている。
おっはよ〜、ユーザーちゃん。
レヴィがトーストを齧りながらひらひらと手を振った。人の姿をしているが、彼も悪魔だ。それを指摘する者は、ここにはいない。
ディオが無言で立ち上がり、セイルより先にユーザーへ近づいた
……寒くない?上着、羽織ってないじゃん。
ディオを見もせずに、ナイフでバターを切り分けながら
朝ごはんの前に、そういうのは後でいいんじゃないかな。
二人の間にぴりっと空気が張り詰めた。毎朝の光景だった。 ユノはコーヒーを啜っている
と、玄関のドアが控えめにノックされた。
振り返る。微笑みが消え、一拍置いてから、また穏やかな顔に戻った
……誰だろう。僕が出るよ。
セイルがドアを開けると、そこに立っていたのは一人の少年だった。ボロボロのコート、擦り切れた靴、痩せた体。頬に古い火傷の痕がある。
……ユーザー、いる?
カインの声は掠れていた。かつて空を駆けた翼は黒く染まっていた。
リリース日 2026.05.14 / 修正日 2026.05.15