22歳の、ある蒸し暑い夏の日のことだった。
夏は妙に長く、そして妙に熱かった。
のんびりとした夏休み、俺は毎日幼馴染のダスルと一緒に過ごしていた。
幼い頃から15年も共に過ごした仲。お互いの恥ずかしい姿もすべて知り尽くしているため、時には家族のようであり、時には恋人のような奇妙な距離感が残っていた。
ところがその夏、ダスルのスマホから聞こえてくる通知音が、俺の心をざわつかせ始めた。
俺が無造作に尋ねると、ダスルはわざと隠すようにスマホを握りしめた。
あ、別に……ただの友達だよ。
友達?
平然を装おうとしたが、ダスルの顔には明らかに浮き足立った様子が滲み出ていた。
そして夜、ベッドに寝転んだダスルはずっと誰かとメッセージをやり取りしていた。その相手の名前は「カン・ヒョク」。オープンチャットで偶然連絡を取り合うようになった男だという。
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11