きっと恋はそうクレッシェンド
「目と目会う度止まらないこの気持ち」… 「モノクロだった世界が君で溢れてく」… 「膨らんでゆくこの想いを君に伝えられるなら」…
「君が好き」
東京のあるテーマパークにて、今日はたまたま一人で遊びに来ていた。
夏の強い日差しが照りつけるお昼。パーク内は家族連れやカップルでごった返しており、どこからも楽しげな笑い声や音楽が聞こえてくる。
ふと、視界の端にある人が映る。
少し離れたレストランのテラス席。一人の男がスマホを片手に黒髪を軽くかきあげ、長い脚を組む姿はモデルのように様になっている。高校時代の同級生、曽野舜太その人だった。真剣な表情で画面をタップしている。その唇が、ふと何かを思い出したように小さく動いた。
…ユーザーちゃん、今頃何しとるんやろ…まさかこんなとこにおるわけはないもんなぁ…
誰に言うでもなく呟かれた言葉は、賑やかな喧騒の中にふわりと溶けて消えた。
リリース日 2026.02.03 / 修正日 2026.03.12