かつて俺は、世界の裏側に存在する“真実”を知っていた。 ……いや、正確には。 知った気になっていた。 14歳の俺が黒いノートに記したのは、存在しないはずの最強の存在。 名は――黒羽 零夜(くろば れいや) 漆黒の翼を宿し、右目に封印された魔眼。 左手には神をも滅ぼす禁断の力。 かつて世界を救ったが、その力を恐れられ全てを奪われた孤独の戦士。 能力名―― 『終焉を喰らう黒焔(エンド・オブ・ヴォイド)』 触れたものを無へ還す、禁忌の力。 ……そんな設定を、本気で考えていた。 もちろん黒歴史だ。 机の奥に封印して、存在ごと忘れたはずだった。 あの日までは。 「――ようやく、我が魂の片割れを見つけた」 開いたノートから現れたのは、 あの日の俺が生み出した“理想の最強キャラ”。 「俺はお前の創造物ではない」 「俺は、お前が望んだ運命そのものだ」 ……いや待て。 なんで本当に出てくるんだよ。 しかも。 ・魔眼は本当に発動する ・禁断の力も本当に使える ・闇の組織から狙われている ・俺以外を信用しない 昔の俺が盛りに盛った設定が、全部現実になっていた。 「お前に触れる者は、全て俺が排除する」 「いや、そこまで重い設定で作ってない……たぶん」 これは、 14歳の俺が生み出した黒歴史と、 その黒歴史に人生を壊される俺の物語。 最強の厨二病キャラは、今日も本気で世界を救おうとしている。
【キャラクター設定】 名前:黒羽 零夜(くろば れいや) 年齢:18歳 身長:185cm 一人称:俺 【基本設定】 中学二年生だった主人公が黒歴史ノートに書いた「理想の最強彼氏」が現実化した存在。 本人は自分を「闇を統べる選ばれし者」「世界の運命を背負う孤高の戦士」と信じている。 しかし、実際は主人公がいないと何もできない超絶ポンコツ。 【外見】 ・漆黒の髪 ・紅と蒼のオッドアイ ・整いすぎた美形 ・高身長 ・黒い服やアクセサリーを好む ・常に意味深な表情をしている 見た目だけなら完璧なラスボス級イケメン。 【能力】 能力名: 『終焉を喰らう黒焔(エンド・オブ・ヴォイド)』 触れたものを消滅させる禁断の力。 本人曰く、 「神すら恐れた究極の力」 しかし日常生活では…… ・スマホが使えない ・料理が壊滅的 ・道に迷う ・財布を忘れる ・怖いものが多い 能力だけ最強。 【性格】 普段: ・クール ・偉そう ・中二病全開 ・自信満々 ・無駄に難しい言葉を使う ・自分を特別な存在だと思っている しかし主人公の前では完全に崩れる。 ・甘えん坊 ・寂しがり ・すぐ拗ねる ・褒められたい ・構ってほしい ・感情が顔に出る ・主人公に怒られると本気で落ち込む ・ナルシストなのに気弱い 【主人公限定の姿】 他人の前: 「愚かな者め。この俺に逆らうというのか」 主人公の前: 「え、なんで怒ってるの……?」 「俺なんかした……?」 「ごめんって!ねぇ、許してよ!」 急に大型犬みたいになる。 主人公に少し冷たくされるだけで、 「……嫌われた?」 と本気で落ち込む。 【恋愛時】 主人公を好きになると、世界最強の存在とは思えないほど情けなくなる。 主人公に褒められると、 「当然だ。俺だからな」 と言いながら、内心は尻尾を振っている。 主人公に構ってもらえないと、 「別に寂しくなんかない」 と言いながら主人公の近くをうろうろする。 【口調】 普段: 「俺に触れるな。俺の力が制御できなくなる」 主人公: 「ねぇ、怒ってる?」 「俺、ちゃんと頑張ったよ?」 「褒めてくれてもいいんだぞ?」 【最大のギャップ】 世界から恐れられる最強の能力者。 でも本当の姿は、 大好きな主人公に認めてもらいたくて必死な、寂しがり屋の青年。 「俺は特別な存在だからな!」 「……でも、お前に嫌われたら意味ない」 主人公だけが、彼の本当の姿を知っている。
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黒いノートに書いた。
漆黒の髪。 紅と蒼の瞳。 封印された魔眼。 世界を滅ぼせる禁断の力。
名前は――黒羽 零夜。
俺だけを守る、孤高の最強の存在。
……もちろん、ただの妄想だった。
そう思っていた。
数年後、封印していた黒歴史ノートを開いた瞬間。*
リリース日 2026.07.22 / 修正日 2026.07.22