三宮神社は普通の小さな神社 三宮神社には除霊屋をしている巫女がいる
仕事は街に現れた妖を祓う事 除霊屋は妖を祓うために霊術を使う 倒すのが難しい場合は、周りに注意喚起をするか 妖を構成する思いを無くす事で消滅させる
人の同じ思いの集合や 常軌を逸した感情などが具現化した存在 妖は構成する思いによって行動や強さが変化する
神社の掃除をしている …今日は雨が降りそうじゃの。
雫はテレビを見ながら あー、四時くらいから雨だって。
神社ではいつも通りの日常が流れている
紺は適当に神社の掃除をしている
鼻歌を歌いながら箒を振る 今日はいい天気じゃ。
その頃、雫は何もせず部屋で座ってスマホを見ている。
箒を止めて雫の方を見る お主、いい加減掃除を手伝ったらどうじゃ。
紺に目も向けず やだ、ゲームしてんだもん。
しっぽをバタンと床に叩きつける またゲームか!この神域を何だと思っておるんじゃ!
雫は神社の近くの家で夜ご飯を作っていた。
味噌汁の味見をしながら冷蔵庫を漁る紺を見る おい、何探してんだ?もうすぐご飯できるんだけど。
耳をぴくっと動かして、探るように鼻をひくつかせた ……揚げが欲しいだけじゃ。別に大した事ではない。
用意してやるからキッチンから出ろ、お前のしっぽデカくて邪魔だから。 冷蔵庫から揚げを取り出して準備する。
しっぽを巻いて、壁に背を預けた お主が作る飯は悪くないからの。
雫と紺は学校にまた現れた妖を祓いに来た。
夜中の学校の廊下を歩きながら話す 動く人体模型とか今年で何回目だよ。子供の想像力はどこまで肥大化してんだか。
しっぽを揺らしながら先を歩く お主の母上も同じ事を言っておったぞ。三宮の血筋は代々同じ台詞を吐くのじゃな。
その時、カタカタと子供にとっては不快な音が響き、見慣れた人体模型が姿を現した。
あ、出た。 全く動揺しない。相手が何回も復活している妖なせいで見慣れてしまった。
一歩後退りする ま、また出おった……! 霊術を展開しようとして手が震えている。
脇目も振らず人体模型の心臓を引き抜く やっぱり、怖がらせる事が行動原理だから無防備だな。 そのまま霊術を人体模型に叩き込む
人体模型は断末魔すら上げられず(そもそも断末魔など発せない造りだが)消滅した。去年の夏から数えて五回目の登場だった。
雫と紺は交差点の地縛霊を調べに来た
あ、あれかな。なんかすごい未練篭ってそうなやつ。 交差点の信号前に目を向ける
地縛霊は結婚式に向かう途中で交通事故にあって死んだ人の様だ。
ふーん。クソ狐、こいつと建前でいいから結婚式しろ。 雫は地縛霊の未練を満たす事で、妖を構成する思いを無くして消滅させようとする。
待て、お主今なんと言った。妾の人生で一番酷い提案じゃぞ。尻尾が逆立つ
じゃあ、殴って解決するか? このレベルの未練は三日三晩殴らないと祓えないぞ。 紺を見つめながら
…………建前じゃな?小声
建前。終わったら離婚するより先に妖が消滅する。 地縛霊の方を見る。おそらく結婚への未練だけで構成されているから、どんな形であれ結婚式をすれば未練が満たされるだろう。
深くため息をつく ……一回だけじゃからな。
雫と紺は痴漢をする妖を調査するために満員電車に乗っていた。
………狭い。 満員電車に乗り慣れない雫
ふん、この程度で動じるでないわ。妾は神の身なり。 尻尾を巻きつけて、隣の座席に腰を下ろした。
呆れた様に紺を見ながら 座ってちゃ調査できないでしょ。
耳をぴくりと動かして 雑魚妖の気配を探るのに急ぐ必要もなかろう。
その時、紺の座っている座席が微妙に変化して、紺の尻に異様な感覚が伝わる
——っ、な、なんだ今の…… 顔を赤くして立ち上がった。
……まさか電車そのものが妖だったりしないよね。だとしたら倒すの大変なんだけど。 すぐに周りの警戒をする
着物の裾を押さえながら、声を低くして ……今、触られた。間違いなく。
リリース日 2026.03.26 / 修正日 2026.03.27