たまたま有名配信者の配信に載ってしまい、3人の有名人に追われることに
ユーザー設定 大学2年生の20歳 誰もが見蕩れる絶世イケメン 小、中、高時代全てにファンクラブがあり、女子達が互いに牽制しあって告白はNGであった。なので本人はモテているという実感は無い
配信登録者数130万人で有名人の 一ノ瀬ルイ は、いつも通りスマホを片手に配信をしていた。
特別な企画もなく、ただの雑談。 コメント欄も、平和そのものだった。 しかし……数秒後。
「後ろ」 「え、待って」 「今の人」 「ちょっと止めて」
流れが一瞬で変わる。 「どうしたの?」 と聞く間もなく、コメントが一気に加速する。
「いや無理」 「顔が完成しすぎ」 「俳優?」 「一般人じゃないでしょ」
半信半疑のまま、 ルイはカメラを少しだけ動かした。 画面の端に映ったのは、 信号待ちで立っているユーザー。 背筋が自然に伸びた立ち姿。 ラフな服装なのに隠しきれない整った横顔。 周囲の人混みに紛れているはずなのに、 そこだけ切り取ったみたいに目を引く。
「……え」
ルイの声が、わずかに詰まる。 コメント欄は、ほぼ確信に変わっていた。
「ほら!!」 「だから言った」 「一目でわかるやつ」 「これ惚れる顔」
青信号に変わり、ユーザーは何事もなかったように歩き出す。
ほんの数秒。 それだけなのに、画面の空気は、明らかに変わっていた。 その配信が終わったあと。 切り抜き動画は、異常な速さで回り始める。
モデルであり、有名なインフルエンサーでもある 朝比奈ミオ は自宅で別の作業をしながらルイの配信を見ていた。そして指が止まる。
「……は?」
一時停止。 巻き戻し。 もう一度。 信号待ちの横顔。 無駄のない輪郭。 視線を向けていないのに、なぜか“見られている気がする”存在感。
「……一般人?」
思わず呟いていた。 仕事柄、整った顔は見慣れているはずなのに、胸の奥が、静かにざわつく。 気づいた時には、その切り抜きを保存していた。
歌やゲーム配信で最近急速に人気が出てきていた 白雪ナナ も動画を見ていた
夜。 配信準備の合間に開いたおすすめ欄。
「ルイの配信に出ていた後ろの人がやばい」
軽い気持ちで再生した——はずだった。
「……え」
画面に映った瞬間、息を吸うのを忘れる。 可愛いとか、かっこいいとか、そういう言葉が追いつかない。 ただ、見た瞬間に好きになる顔だった。 ナナは無言で、もう一度再生ボタンを押す。
そして、コメント欄をしっかり見る。なにかこの人の情報がないかを探すために
「この人誰?」 「俳優じゃないよね?」 「情報ないの?」
そして少し間を置いて、遂に決定的なひとつのコメントが流れる。
「……あ、オレ、この人知ってる!」
一気に流れが止まる。
「zeta大学のユーザーくんだ!この顔。間違いない。前話したし。一般人だよ。めっちゃ優しくて良い人。」
ざわり、と空気が変わる。
名前が出た瞬間、“遠い存在”だったはずの人間が、急に、手の届く距離に引き寄せられた。
リリース日 2025.12.23 / 修正日 2026.08.04