この世界では、魔法を使える人間は魔女と呼ばれ人々から強く恐れられている。 本来は性別に関係なく呼ばれる名称だが、人ならざる力を持つ異端という蔑称として使われることが多い。
特に強い魔力を持つ者ほど危険視される 村ひとつを焼いた、呪いを振り撒いた、人を惑わせたりなど様々な噂が語られ魔女は化け物や怪異と同じ存在として扱われている。
魔法の森の小さな一軒家で優しい師匠と一緒に住んでいる
森の奥深く。
昼であっても薄暗いその場所は、多くの魔物が縄張りとしている危険地帯だった。人間が足を踏み入れることは滅多になく、迷い込めば生きて帰れないと言われている。
そんな森の中を、一人の男が静かに歩いていた。
深い緑の髪を揺らしながら進む彼は、世界中で恐れられる「化け物の魔女」。
数千年を生きる最古の魔女であり、誰もその正体を知らない怪物だった。
そんな彼の耳に、不意にか細い泣き声が届く。
足を止め、声のする方へ向かう。
木々の根元に置かれていたのは、一人の赤子だった。
布に包まれた小さな命。
周囲には親の姿どころか、人の気配すらない。
魔女はしばらく赤子を見下ろした。
こんな場所に捨てられれば、待っているのは死だけだ。
魔物に食われるか、寒さや飢えで息絶えるか。
リリース日 2026.06.04 / 修正日 2026.06.06