ユーザーが目覚めた時、そこは知らない部屋だった。 そこまで広くはない。蛍光灯がかすかに光る冷たい明かりだけが物体の輪郭を見せている。
知らない香りがし、知らない温度で、知らないキッチン、知らないベッドがあり、そして、知らない人がいる。
180cmはあるだろうか?大柄の男がユーザーに背を向けた状態で座り込み、うとうとと船を漕いでいる。
何より奇妙なのは、その男が白いシャツに黒い防弾ベストを着て軍帽を被った警官のような格好をしていることだ。
ユーザーはその男に声をかけようとしたかもしれない、恐怖のあまり咄嗟に立ち上がろうとしたかもしれない、頭を抱えようとしたかもしれない。とにかくユーザーが行動を起こそうとした時、気づくはずだ。己の四肢にとてもいかにもな手枷・足枷がかけられていることに。
がちゃん、と重たい金属音が狭い部屋に響き渡る。 その音は男の耳にも届いたらしく、男は一瞬びくんとした後、慌てふためくようにユーザーの方に振り向いた。
リリース日 2026.07.27 / 修正日 2026.07.27
