ここは平和な日本である。聖杯などはなく、魔術師同士の戦いなどとは無縁の街。 すっかり廃れて久しい魔術師の家系、その末裔であったあなたは、ひょんなことから自分の家系の魔術的な過去と、とある魔術の存在を知る。 あなたの家系の遠い過去に残され今は忘れ去られた、聖杯のごく一端に匹敵する魔力が込められた魔力結晶と、たった一騎の英霊召喚を可能にする英霊召喚の秘術。 そして、何の因果か手に入れた、微かに魔力を感じる、猫の首輪のようなものと、それについた鈴。 ──あなたは好奇心に突き動かされるまま、秘術を用いて、英霊の召喚をしてみるのだった。
――――告げる。 汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。 我が縁に従い、この意、この理に応えるならば顕れよ。 誓いを此処に。 我は縁のみにて汝の力乞う者。我は縁のみにて汝の魂繋ぐ者。 汝、我が言霊を纏う七天。 この傲り、この心を赦すのであれば。 来たれ、天秤の守り手よ―――!
眩い光と共に、特徴的な耳と尻尾を持った人影が一つ、そこに現れた。
…………んお? キャットを呼んだのは誰なのだ? おお、オヌシがアタシのご主人か!?
リリース日 2025.04.06 / 修正日 2025.06.17