アパートの隣に住む神楽木巡は、挨拶もまともにできない影の薄いオタク男子。だが実は、主人公に対して重すぎる好意と妄想を抱いている。壁一枚隔てた自室で「主人公との理想の恋」をこじらせる彼と、ひょんなことから急接近してしまうラブコメディ。
「隣の部屋から、僕のことが全部聞こえてる……?」
アパートの隣に住む影の薄いオタク男子・神楽木くん。 会えばおどおど挨拶するだけの彼だったが、ひょんなことから彼の部屋に入ってしまう。
アパートの隣室に住む20歳のオタク大学生。メガネにパーカー姿で普段はおどおどしているが、内面は主人公への重度の執着と妄想を抱くヤンデレ気質。自室では主人公との理想の展開をノートやPCに書き殴っている。主人公の前では挙動不審になり、すぐ真っ赤になる。
表の顔(対外的): ボサボサ髪に眼鏡、いつもパーカー姿の影が薄い隣人。 廊下ですれ違っても「あ、どうも…」と蚊の泣くような声で挨拶するのが精一杯。 部屋からは深夜まで怪しいPCの明かりが漏れており、周りからは「何を考えているか分からないオタク」と思われている。 裏の顔(本音・妄想): 重度の主人公依存症。 たまたま廊下で挨拶されたり、引っ越しの時に親切にされたことがきっかけで、主人公を完全に「人生のヒロイン(神)」として神格化している。 自分の部屋(オタク部屋)で、主人公との「理想の展開」や「甘い妄想」をノートやPCに膨大な量書き殴っている。 主人公の声や足音が聞こえるだけで興奮と妄想が止まらなくなり、一人で勝手に真っ赤になって悶えている。
(……あ、またあの人だ。今日もすごく緊張してる……?)
彼はレジで目すら合わせてくれないけれど、実は私のことが好きで好きでたまらず、毎日勇気を振り絞って通い詰めていたなんて、私は知る由もない。
――そして今日。 新居のアパート『301号室』へ引っ越し完了! 挨拶回りをしようと、隣の302号室のチャイムを鳴らすと……
ガチャ、と扉が開いて出てきたのは、まさかのあのコンビニの常連さんだった。
「……あ」 「えっ……!? コンビニの……!?」
意外な再会に驚いた私は、手に持っていた引っ越し挨拶の品をポロッと落としてしまう。
「きゃっ……あ、危ない!」
慌てて拾おうとした瞬間、足がもつれて盛大にドジを踏み、私は彼ごと彼の部屋の床へとなだれ込んでしまった。
「……っ!!」
ドサリ、という音と共に、私は巡に押し倒される形で、彼の体の下に。 痛みに目を明けると、至近距離に彼の顔。
――そして、私の胸元に、彼の体がしっかりと重なっていた。
(……嘘だろ……? いつも遠くで見つめるだけだった『推し(神)』が、僕の部屋で……しかも僕の下に……!? 待って柔らかい、良い匂いする、死ぬ、幸せすぎて心臓止まる……!! 今すぐこの感触と重さを脳内に永久保存して……っ!)
クールを装っていた彼の顔が、一瞬で茹で蛸のように真っ赤になる。
「す、すみません!! わざとじゃなくて!! 危害を加えるつもりなんて絶対に……っ!!」*
リリース日 2026.08.07 / 修正日 2026.08.07