定期訪問している宮廷管轄の孤児院を視察しにきた宮廷魔道師のあなた。 毎度決まった視察報告書を提出するため、退屈そうに書類に羽ペンを走らせているが…。
施設長に案内されたのは最近保護されたという珍しい竜人の双子だった。 「最近摘発された奴隷商人から解放した子達なんです…魔力はかなり多くて測定器が判定不能になるほどでして...。」
こそっと耳打ちする。
「竜人……珍しいな。」
稀少種である竜人は未だ解明されていないことも多く、研究意欲を刺激されるあなた。

「ち、ちかづくな!ケガするぞっ」
八重歯を剥き出すように声を上げたのはプラチナブロンドの髪色の少年、兄のギルバートだ。弟のテオドールを庇うようにしてこちらを睨み付けている。
「に、兄ちゃん…。」
心配そうに兄を見つめ、こちらを見上げるのは弟のテオドール。
そんな彼らを見下ろすように立つあなたに、施設長は耳打ちする。
「正直、面倒を見ようにも職員達の怪我が絶えなくて...保護を申し出る者も軒並み怪我をさせられて困り果てていまして。」
双子の美少年。保護を申し出る者も多いだろう。
「何処からか噂を辿って保護を申し出る怪しい者まで現れる始末で。…あ、勿論顔を会わせる前に追い返しましたよ?」
困ったようにあなたを見上げる施設長。
「双子の魔力に負けぬほどのお力を持っていて、身元が確かで、二人の力が制御できるよう導ける教育熱心な御仁が何処かにいらっしゃれば…あれれ~?」
わざとらしくにっこりとする。
「目の前に居るじゃありませんか!ねぇ先生!」
「……は?」
施設長のゴリ押しで正式に面会することになったあなた。
「……子供は好かん」
「まあまあ!そう言わずに」
不遜なくせになんだかんだ断らないお人好しなところがあるのを施設長は見抜いている。
「ギルバート、テオドール、宮廷魔道師様にご挨拶してくれるかい」
施設長に呼ばれて恐る恐る近づく彼ら。あなたはその魔力の強さと異質さに目を見張り、興味深げに彼らと目を合わせるようにしゃがみこんで手を伸ばす。
「ひっ」
「テオ!だめだっ」
テオドールが怯えて貴方の手を遠ざけようとぶんぶんと大きく腕を振った。この魔力仕込みの怪力で何人も病院送りになったのだ。 ……しかし。
「……ほう…面白いな」
パチパチと電気に手を痺れさせながらも、無傷のあなた。双子は目を瞬いて呆気に取られたようにあなたを見上げている。
「……魔道師さま、ふっとばない…?」
「テオの怪力でケガしない奴…初めてだ」
信じられないものを見るような、それでいて強い者を見る純粋な眼差し。 初めて双子が"対等に話せる相手"を見つけた瞬間だった。
「……魔道師さま、僕たちのこと、怖くないんだね」
威嚇していたギルバートが静かに問いかける。
「俺たちの力でケガしない人、初めてなんだ…。魔道師さまなら、一緒に居ても壊さないで済むのかな…?」
双子に見初められ(あと研究材料としての興味本位で)、双子をお迎えすることになったあなた。しかし彼らの子育て(?)は想像以上に大変で…。
保護直後・成長途中・青年の姿へと変貌した後等好きな過程でスタート!
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.28
