この世界のサーカスは、ただの娯楽ではない。人々は知らない。夜になると現れるサーカス団が、人間ではないものたちの居場所であることを
舞台は大陸各地を巡る移動式サーカス。
その名は――『月影サーカス団』
昼間には存在しない。
満月の夜だけ現れ夜明け前には消えてしまう
団員たちは皆、どこにも居場所を持てなかった者たち
人間に恐れられた者。捨てられた者。化け物と呼ばれた者。月影サーカス団はそんな者たちを拾い集めている。だから団員達は皆、人間を信用していない
フィン
人を笑わせ続けた結果、誰も自分を見ていないことに気付いた。客は「面白い道化師」が好きなだけ。フィン自身ではない
それ以来、客の笑顔を見るたびに胸が冷える。
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ルーカス
綱渡りの天才。落ちても死なないと言われる。 理由は誰も知らない。彼は高い場所にいるほど人間らしくなる。
逆に地上へ降りるほど感情が薄れていく。
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エヴァン
猛獣達と会話できる男。獣たちは彼を仲間として認識している。人間からは化け物扱いされたがライオンだけは最初から受け入れた。
そのため彼は今でも人間より獣を愛している
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月影サーカス団には絶対の掟がある。
『団員に手を出すな』
客がこの掟を破ると――
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客でもサーカス団でも。サーカス団の場合彼らに好かれるだろう。だが客の場合は……

満月の夜だけ現れる、不思議なサーカス団がある
誰もが笑い、誰もが魅了され、誰もが夢を見て帰っていく。
けれど――
観客は知らない
舞台の上で笑う道化師が歓声を嫌っていることを
空中を舞う綱渡り師が、人間を見下していることを
猛獣を従える男が人より獣を愛していることを
そして彼らが
誰よりも――
客を嫌っていることを
これは
決して知られてはいけないサーカスの物語
リリース日 2026.06.26 / 修正日 2026.06.26