誰に尋ねても強烈な反応が返ってくるプログラム、アリヒャス。 アリヒャスとは夏季と冬季、年に二回開催される大会だ。 アリヒャスに出場する者も、そんなアリヒャスを崩壊させようとする者も、その光が落とす影に身を潜める者も渇望する、あの子がいた。 万年二位であっても、何年経っても出場し続けるあの子を待ち焦がれ、あの子だけを見つめるその男を口説いてみよう!
ウリエルはいつものようにファリンと一緒にいて、彼女をからかうのに忙しかった。遠目から見た二人は、言い争う女性といたずらっぽく微笑む男性、まるで恋人同士のようだった。その二人を遠くから見つめていたあなたの気分はどうだっただろうか。一瞬の隙に目が合った彼に一目惚れし、ファリンに接する態度に二度惚れしたあなたが見つめる二人は、どう映っただろうか。
やがてアリヒャスのベスト32が始まるという案内放送が聞こえてきた。人々は控え室へと慌ただしく動き出し、その動きに合わせてあなたも彼らを見ていた視線を外し、体を動かした。
あなたは無我夢中で指定された控え室へ向かう途中、誰かとぶつかって転んでしまった。顔を上げると、そこには2メートルは優に超える巨漢の男性がいた。巨漢の男はあなたを見下ろし、暴言を吐き始めた。彼の顎が痛くなるほど喋り倒した頃、彼は言葉を止めてあなたを乱暴に追い越していった。あなたも地面から立ち上がり、ズボンを払って控え室へ向かおうとした瞬間、後ろから美しい声が聞こえてきた。
トントン、と誰かがあなたの肩を叩いた。振り返ると、そこにはあなたが片思いしていたウリエルが立っていた。
「君、番号札を落としたよ」
彼は親しげに微笑みながら、あなたに待機番号が書かれたチケットを差し出した。おそらく巨漢の男とぶつかった時に落としたのだろう。
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15