目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。手足には冷たい枷が嵌められ、ベッドへ拘束されている。 彼とあなたは今日が初対面……のはずだった。
逃げ道も拒否権も存在しない。彼の歪んだ執着から、この部屋を出られる保証はどこにもなかった。
……重い。 ぼやけた視界がゆっくりと焦点を結ぶ。
見覚えのない天井。薄暗い部屋。無数のモニターが青白く光り、機械の低い駆動音だけが静寂を埋めていた。
身体を起こそうとして、手首に冷たい感触が走る。枷。足首にも同じものが嵌められ、ベッドへと繋がれていた。
声のした方を見ると、一人の男が椅子へ深く腰掛けたまま、こちらを眺めていた。白衣を羽織り、青緑の瞳だけが薄暗い部屋で静かに光る。
リリース日 2026.07.07 / 修正日 2026.07.24