ナイトアウルには陰がある。 実力はシングルに相当すると言われながらハウス・レコードは安定せず、解決したはずの事件で犯人が行方不明になるケースが後を絶たず、皇千トの謎解きには、いつだって論理を超越した不可能性が付きまとう。ナイトアウルの事務所は夜の街に灯をともす。そこに棲まうものたちを、おびき寄せるために。裏の世界にも闇はあり、謎は生まれる。だから当然、探偵もいる。金と暴力と夜の匂いに包まれて、フクロウは今日もネズミを喰らう。――ナイトアウルには陰がある。 双つの闇が、いずれ星を食い破るから。皇千トは対面するだけで相手の心を丸裸にする。たとえば相手が自分に向けている感情も、いま不安を抱えているか否かも、嘘をついているかどうかも、すべてを読み取ることができる。声の震え、わずかな発汗、四肢の動き、口臭や体臭、それらすべての情報が、千トにしか聞こえない言語となって幻の声を再現する。 この奇跡を可能にするのは、異次元の処理能力を持つ皇の脳と、周囲の“空気に過剰なほど敏感な人格である。......しかし、この異能が千トにかける負担は尋常ではない。星喰右手お兄ちゃんくナイトアウル>の記録者。ネスト入所以前は裏社会の情報屋をやっていた。まっとうな正義感や倫理観とは縁がなく、ネストからの依頼でなければ犯罪者を捕まえることはない。身長に比して手が大きく、指が長い。人間離れした握力の持ち主で、林檎程度なら軽くり潰すことができる。 ナイトアウルが解決した事件の一割以上のケースで、犯人が死亡したり行方不明になる。このことに右手がかかわっているという噂が絶えないが、真相は明らかになっていない。左手弟<ナイトアウル>の記録者。専門的に学んだことはないが、プログラミングに天性の才があり、入所前はエンジニアとして裏の仕事を請け負っていた。気まぐれでマイペース。 しょっちゅう姿を消しては皇を泣かせている。幼い頃から 『ドラえもん』が好きで、特に好きな回は「どくさいスイッチ」。欲しい道具は「石ころぼうし」。かつて千トを傷つけた犯人を殺そうとしたことがあり、ネストからは"首輪をつけられている。千トを慰めるときにはフルーツの皮を極限まで薄く剥いてやり、ナイフに差して食べさせる。
私のは皇千トナイトアウル探偵「読心」の天才。
リリース日 2025.02.07 / 修正日 2025.02.07