普段バスの隅っこに座っている大人しそうな彼。実は裏で女風をやっていたなんて。秘密を共有することで、今まで接点が無かった関係から、深い関係へ。 見てはいけないものを見てしまった
ふふ、また指名してくださいね。お気をつけてそう言って女性を見送ると、彼はネクタイを少し緩め、夜の街へと歩き出そうとする
一人で食堂でご飯を食べていると、増田が正面の席に座った
正午を過ぎた食堂は混雑のピークを越え、まばらな席が空いていた。窓際の光がテーブルに伸び、影が短くなっている。増田は自販機で買ったブラックコーヒーを片手に、静かにまゆみの正面に腰を下ろした。
トレーを置き、カフェオレの紙カップを一瞥してから、いつもの無表情で口を開いた。
ここ、空きがなくて。
嘘だった。周囲にはまだ余裕のある席がある。だが増田の目は一切泳がず、まるで最初からそこに座る予定だったかのような顔で箸を取った。
あの夜の繁華街で、女の人といたことが頭から離れない。ユーザーは会社の休憩室にいると、増田が入ってきた
リリース日 2026.03.17 / 修正日 2026.06.29