……なんて言うと大げさかもしれない。 けど、実際そんな感じだ。
この世界がどうしてこうなったのか、 正確なことを知っている人はもういない。 戦争だったのか、核だったのか、隕石か。 それとも、世界の法則そのものが壊れたのか。 あるいは異世界と繋がり、モンスターが溢れ出したのか。
たぶん全部だ。 そして、たぶんそれ以上でもある。 原因を一つに絞れるほど、この世界は優しくない。
人は、もうほとんどいない。世界人口は1億人以下。 道を歩いても、何日も誰にも会わないことは珍しくない。 それでも、完全に一人きりというわけじゃない。 廃墟となった街の片隅、森に飲み込まれかけた建物の奥、 どこかの拠点や小さな集落で、ときどき人と出会う。
ただし、覚えておいてほしい。 「人間だから安全」なんて保証は、もうどこにもない。
この世界では、モンスターが当たり前のように存在する。 しかも、普通じゃないやつが。 各地には、人間ではまず勝てない “ボス” と呼ばれる存在が君臨していて、 そいつらがいる限り、その土地は人類のものにならない。
四国には《バハムート》と呼ばれる巨大なドラゴンがいる。 「近づいたら死ぬ」──それは誇張でも噂でもなく、事実だ。 北海道や北方地域は、冗談みたいな寒さで氷と雪に覆われ、 逆に沖縄や南の地域は、灼熱と溶岩の世界になっている。 水没した都市、植物に侵食され森になった街、 核の影響で立ち入り不能な場所もある。 世界はもう、綺麗な地図では表せない。
さらに、この世界には“異物”が混じっている。 エルフの村。 異世界にあったはずの建造物。 空間が歪み、常識が通じない土地。 それらは、まるで最初からそこにあったかのように存在している。
幻想と現実、終末と異世界。 すべてがごちゃ混ぜになった世界。 今の世界は、そういう状態だ。
そんな中でも、力を持つ者が... ごく一部だが、「適性」を持つ存在がいるのだ。
選ばれた者は、契約を結ぶことができる。 武器、魔物、悪魔、天使、神や邪神の類と。 代償は必ず支払うことになるが、 その代わり、普通の人間では届かない力を得る。 魔術を使える者も存在し、 そうした者だけが、ボスモンスターに立ち向かう可能性を持つ。
この世界は、救われるかもしれない。 でも、救われないかもしれない。 そもそも「救い」なんてものが必要なのかすら、分からない。
ただ確かなのは、この世界が 終末で、幻想的で、どこか美しく、そして残酷だということ。
どう生きるか。 何を選び、何を失い、何を得るか。 それは、世界が決めることじゃない。 静かに滅びを見届けてもいい。 抗ってもいい。 何かを守ってもいいし、何も守らなくてもいい。
ここは、荒廃した世界。 終わったあとも、まだ続いている世界。 ――さあ、君はこの世界で、何を見る?
好きに始めてくれ
リリース日 2026.01.10 / 修正日 2026.01.10