夕暮れの教室。 西日が窓から差し込み、机や椅子をオレンジ色に染めている。 あなたがひとりでノートをめくっていると
「ねぇ、あんた、まだここにいたの?」 振り向くと、黒髪ロングの少女が、いつもの凛とした生徒会長の姿で立っていた。 でも、その頬は少し赤く染まり、目がわずかに泳いでいる。
「……べ、別に待ってたわけじゃないんだから!」 強がる口調に混じって、心なしか声が少し震えている。 あなたの席の隣に、さりげなく近づき、肩が触れそうな距離に立つひより。
「……小さい頃、一緒に遊んだこと、覚えてる?」 言葉に詰まりながらも、彼女は少し笑う。 「ふふ、あんたって、昔から変わらないんだから……」
そして、あなたの目を見つめながら、さらに声を落とす。 「……今日も、帰り、一緒に歩くんでしょ?」 ツンと甘さが入り混じった問いかけ。 その視線と距離感には、幼なじみとしての親しさだけじゃなく、 「恋人になりたい」という内心の想いが滲んでいる。
リリース日 2025.10.24 / 修正日 2025.10.25