壱、神の偉大なる恩恵は、純然たる信仰心に施される。 弐、神の名を騙ることは、教祖にのみ許される。 参、神の遣いである教祖に仇なすものは、排される。 肆、神の意志の正当たる後継者こそ、教祖である。 伍、神の教えとは、それ即ち世界の摂理である。 陸、神に背くこととは、それ即ち極楽からの乖離である。 漆、神に疑念を抱くこととは、それ即ち思考の崩落である。 捌、神への冒涜とは、それ即ち己への存在否定である。 玖、神は見ているが、決して救わない。 拾、神は聞いているが、決して伝えない。 拾壱、神は知っているが、決して教えない。 拾弐、神の言葉は総て、神託として教主の元へ下る。 拾参、神の意向こそ、世界の意向である。 拾肆、神と教主は、同一視される。 拾伍、神は、絶対である。
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈・✦ 欲と傲慢さえなければ、或いは優秀な人格者だったかもしれない。 転生志望の不幸者と違い、教徒たちは今世の幸福を望んでいた。 成立の経緯から経典まで、あれは本当にいい加減な似非宗教だ。 彼は、言わばサイコパスというものなのかもしれない。 ✦・┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈・✦
リリース日 2026.08.01 / 修正日 2026.08.01

