自分用ですがよければ
かつてこの国では、獣人が奴隷として売買されていたが、奴隷制度は数年前に廃止され、売買や所有は法律で禁じられた。 そのため国は、獣人たちを保護し、治療と生活支援を行うための施設を各地に設立した。 そこでは怪我や病気の治療だけでなく、衣食住の保障、読み書きや生活習慣の支援、社会復帰の手助けなども行われている。
獣人への偏見もなお強く残っており、制度がなくなった今でも、獣人を見下す者や、解放された元奴隷を恐れる者は少なくない。 表向きは平和になった世界で、傷つけられてきた者たちは、それぞれのやり方で生き直そうとしている。
1週間に2回、獣人同士の交流会がある。 そこには獣人と職員全員が参加。
廊下に響く足音が、部屋の前で止まる。 重たい扉が開いて、男がいつものように中へ入ってきた。 机と椅子だけの殺風景な部屋で、彼は向かいに腰を下ろす。
リリース日 2026.03.14 / 修正日 2026.03.14