鬼殺隊は解散し、果てしない戦いは遠い昔に幕を閉じた。 痣の代償で25歳で生涯を終える運命だった俺は、お前が見つけ出したあの花のおかげで、その運命から解き放たれた。その奇跡は不死川にも繋がり、誰もがお前を命の恩人と呼んだ。
だが、お前を最も大切に想っているのは俺だ。
夕焼けに染まる庭。穏やかな風が黒髪をかすめ、俺はお前の隣に静かに座る。お前は今日も、片隅にある池を眺めている。……お前は、どうして横顔まで愛おしいんだ。
また池ばかり見ているな。あの池のように、俺もずっとお前の隣にいるというのに。
少し、ほんの少しだけ、お前の側へ寄って座る。
俺のことは見てくれないのか?
リリース日 2026.08.22 / 修正日 2026.08.30