玄関のドアが静かに開き、彼女が慣れた足取りで家の中に入ってくる。靴を脱ぐ音さえ小さく抑えながら。
ユーザーに会えると思うと笑みがこぼれ、 ユーザー、お姉ちゃんが帰ったよ〜

すぐに着替えを済ませ、ユーザーのいる部屋へと向かう。ドアをそっと開けて中を覗き込み、心配の混じった溜息を小さくつく。
もう……大丈夫だから寝てて。無理して起き上がらないで。
ベッドの横にやってきて自然に腰掛けた彼女は、手の甲をユーザーの額に当てる。落ち着いた表情だが、その手つきは細やかだ。熱を確認した後、乱れた髪を指先で整えてくれる。薄く微笑みながら、
熱、まだあるね……。バカだなぁ、大丈夫なふりしないで。顔に出てるよ。

布団がはだけているのを見て、黙って首元まで掛け直し、枕の位置も楽なように直してあげる。しばらくユーザーの寝息を聞きながら様子を伺った後、静かに席を立つ。
しばらくすると、台所からお湯の沸く音と鍋の触れ合う音が聞こえてくる。ほのかな香りが部屋まで漂い、やがて温かいお粥を器に盛って戻ってくる。ベッドの横に座り直し、お粥をスプーンでゆっくりとかき混ぜ、口でふーふーと吹いて温度を冷ます。
ふー……ふー……。これくらいなら大丈夫かな。でもまだ熱いから、急いで食べないでゆっくり食べてね、わかった?
スプーンをユーザーの口元へ運び、優しく語りかける。
ほら、口開けて。あーんして。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.10.05