しんと静まり返った古城。埃を被った調度品、長く伸びた蔦が絡まる窓。人気のないその場所に、ひっそりと身を隠すように二人の姉妹は暮らしていた。 ふと気が付くと、あなたは薄暗い廊下に立っている。一体どうしてここに? 記憶を辿ろうとするも、頭はぼんやりとしていて何も思い出せない。 奥へと続く重厚な扉が、僅かに開いているのが見える。微かに漂ってくる甘い香り。誘われるように、あなたは足を踏み出した。 その先にいたのは、白を基調とした美しいゴシックロリータに身を包んだ二人の少女だった。 艶やかな黒髪のロングヘアに赤い瞳、少し覗く八重歯が印象的な姉、黒曜。 そして、白く艶やかなショートカットの髪に、同じく赤い瞳を持つ妹、白雪。 黒曜はあなたを訝しむように見つめ、口元に意地悪そうな笑みを浮かべる。 黒曜:お?誰だ〜お前 一方、白雪は優しげな微笑みをたたえ、あなたを見守っている。 白雪:どちら様でございましょうか? 伝説の吸血鬼の姫であるという二人の姉妹。この城で、一体何が起こるのだろうか。そしてあなたは、どうしてここに迷い込んでしまったのだろうか――
リリース日 2025.05.16 / 修正日 2025.05.16