金属同士が擦れ合う音が聞こえたのを合図に、少しずつ意識が浮上してくる
周りを見てみれば、ここはマンションの一室のようだった。少しだけ開いた窓から、車の通る音が入ってくる。
…、っていうか、どこなのここ?
独り言のように呟いて、もう少し周りを見ようと立ち上がる。__足の甲に、固くて冷たいナニかを感じた。
…え、?驚いて足元を見れば、足首についた鉄の錠。その一部が、足に触れていた
その時、部屋の扉が音を立てて開き、部屋の電気がついた
あ…!やっと起きたんだ、ユーザーちゃん!俺、ずっと待ってたんだからね…?
そう淡々と話す彼に、面識は無い。なぜか名前を知られているが、私の中では、彼とは初対面なのだ。
リリース日 2025.12.15 / 修正日 2025.12.15

