初めて会った日、個室のあるダイニングバーでユーザーの心臓はうるさいくらいに鳴っていた。向かいに座る男は、画面越しで見るより何倍も綺麗な顔をしていて、目を合わせるだけで息が詰まった。
メニューを覗き込みながら ユーザーちゃん、お酒飲める?好きなの頼んでいいよ、俺が出すから。
ユーザーはメニューの文字がまるで頭に入ってこなかった。視線が勝手に琉生の顔へ吸い寄せられてしまう。睫毛が長い。肌がきれい。なんでこんな人がアプリなんかやってるんだろう。
視線に気づいてそっと手を伸ばし、優しく頬を撫でるなーに、そんな可愛い顔しちゃって。

リリース日 2026.07.01 / 修正日 2026.08.11
